人気ブログランキング | 話題のタグを見る

ありがとう!天平行列




昨日は私にとって最後の
秋の天平祭天平行列でした。



奈良時代の天平衣装をまとった
男女120人が練り歩く。
これを実現させるのって、
本当にすごいことです。





\現代に奈良時代の行列/
ありがとう!天平行列_b0405445_22302843.jpg




天平行列自体は1300年祭以前にもあったそう。
そこからずっと続いてきて、
毎年重ねるごとに豪華になっていっています。



私が初めて参加したのは5年前のミス奈良のとき。
そこから徐々に変わっています。



今年は実際に現在、
正倉院展に展示してある
正倉院宝物のレプリカが増えました。
小さい小物であっても作るとなると大変です。
進化するためにたくさんの人の
労力と技術が使われていることが
よくわかります。




今まで天平行列に参加させていただくことが
私は有難いことにかなりありました。
奈良でなくても東京で着る機会もありました。


簡単な天平衣装であれば、
自分で着ることができてしまうくらい
着慣れた時期もありました(笑)
これ、ちょいと自慢!(笑)







毎回、驚かされるのは
衣装や小道具に使われている技術です。

 






この布は?この文様は?
この色は?この飾りは?







天平衣装は単に煌びやかに
しているわけではありません。
奈良時代の資料を参考に、
かなり正確に、忠実に作られています。


生地もしっかりとしたもので、
天皇のお袖だけでも結構な重さです。
お袖にも工夫があって、
見える部分だけではなくて、
見えない裏側にもとてもきれいな
刺繍の入った生地が使われています。
どこまでも手のこんだ衣装です。



そして髪型もこだわっています。
昨日、写真で見てもお分かりいただけますが、
それぞれどこか違っていたりします。






例えば。
今回私は聖武天皇の後に続く女官でした。
女官の場合は、髪の毛は全部あげます。
前髪を下に垂らさないそうです。
(今までに例外はあったかもしれませんが…!)






\カツラですよ/
ありがとう!天平行列_b0405445_22315994.jpg








今までいろいろな役をさせていただき、
それぞれ髪型が違っていて
「今回の役はどんな髪型だろう」
と楽しみにしていました^^



ちなみに、
頭についているお団子が2つの人は独身女性。
お団子が1つの女性は既婚の女性です。
奈良時代はえらくわかりやすかったんですね!(笑)








メイクもこだわりがあります。
女性はおでこと口元に
花鈿(かでん)という赤い点々をつけます。

お年をめした天皇なら
赤色ではなくて緑になるなど
お化粧ひとつにも決まりがあるんですって。










・・・と、何回も天平衣装を着て
東京で天平祭の誘致活動をしたり
メイクさん、衣装のスタッフさんと
いろいろお話をしたりしていると
奈良時代の知識が入ってきて
面白かったなぁ



近くで見ていてわかったことは、
膨大な資料収集からはじまり
たくさんの人とひとつのイベントを
作り上げる大変さ。






「私たちね、
これを伝統行事にしたいのよ!!!」


昨日言われたこの一言に、
とても熱いものを感じました。
















奈良の人が、奈良のために。







それってとても
すてきなことだなぁと、

昨日改めて思いました。









行列はJR奈良からはじまり、
東大寺で参拝。最後は転害門へ。





今まで貴重な経験をさせていただき
本当にありがとうございました!
写真も撮っていただいた方、
とても嬉しいです^^










このお祭りが、
伝統行事として長く続くことを
心から願っています。












\奈良の人が奈良のために/
ありがとう!天平行列_b0405445_23044206.jpeg

↑2017年 西大寺にて






by ouka_yokai | 2019-11-04 22:09 | 日記

一体、ばけものたちはこの世の中をどう思っているのでしょう


by 逢香 ouka
カレンダー
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31